【バイクツーリング】ソロツーリングの魅力って…なに?

ツーリング

「ひとり」と「ひとりぼっち」は違う。ソロツーリングに行く理由。

ひとりはいいよ。(寂しそうに見えますか?)

ある飲み会でのやりとりです。皆さんも経験ないですか?

会社の後輩
会社の後輩

先輩、ツーリングっていつもひとりで行くんですか?

会社の後輩
会社の後輩

ひとりキャンプってなにしてるんですか??

会社の後輩
会社の後輩

ひとりで楽しいですか???

私

おいおい、そんなに立て続けに質問しないでくれよ。
しかも「ひとりってつまらなそう」っていう前提で聞いてきてない?
ひとりの時間って大事だよ。君もおじさんになったらわかるはず。

会社の後輩
会社の後輩

ヘェ〜、でも先輩って単身赴任だからいつもひとりじゃないですか。

私

それはそうなんだけど…。
家でひとりでいるのと、ツーリングでひとりになるのは全然違うんだよ。

会社の後輩
会社の後輩

ヘェ〜、ひとりでキャンプツーリングなんて、先輩すごいですねぇ。

私

……(全然すごいと思ってないだろ。むしろ哀れんでないか??)

こんな冷たい後輩ばかりじゃないけど、たまにこんな会話になりませんか?

そう、私の持論!「ひとり」と「ひとりぼっち」は全然違うんです。
あえて「ひとりになる」のがソロツーリングの魅力です!

街の中にいると「ひとりぼっち」

仕事帰りに札幌駅周辺で夕飯でも食べて帰ろうかな?と思いウロウロする時があります。
でも、周りがグループやカップルで食事を楽しんでいるところに一人で入っていく気になりません。
結局、気に入った店を探せなかった自分を責めながらデパ地下のお惣菜やコンビニで買い物をしたり、自炊で済ませてしまうことが多いです。

週末は買い物がてらランチやスイーツを食べたいと思っても、おじさん一人でおしゃれなカフェに入りづらいです。札幌はみんながうらやむグルメの宝庫なのに…。
おじさんは結構甘いの好きな人多いですが、スイーツおじさんをターゲットにしたお店ってないですよね。

そう、街にいると「ひとりぼっち」を感じてしまいます。

家にいても「ひとりぼっち」

単身赴任なので自宅は小さいベッドとテーブルセットがあるだけの質素な部屋です。
テレビはなくて、ノートパソコンでテレビが見られるようになっています。
なにもやることがなくて一人でいると、退屈を通り越して「孤独」を感じる時があります。

「札幌に単身赴任できた人はね、冬に鬱になって帰ってく人が多いんだよ」

札幌で単身赴任生活が始まった初日の夜、近くのジンギスカン屋さんに行った時に店の女将がそんな話をしてくれました。

幸い、私は趣味でスポーツをやっているのでそこまでは全然なっていないのですが、本当になにもやることがなかったら寂しいだろうなぁ。

なんか中年サラリーマンの悲しい日常を綴ったブログみたいですね。

「咳をしてもひとり」(尾崎放哉)、みたいな(笑)

ソロツーリングは「ひとり」を楽しめる!

行きたいところに、自分のペースで行く。バイクに乗っているだけでハッピーになれる!

待ちに待った週末。バイクにまたがってエンジンをかけると「ドスドスドスドス…」と力強く鼓動を始める。
相棒よ、おまえも平日は退屈にしてたから楽しみだろ?

スロットルを回して走り始めたら思わず顔がにやけてしまう。

この感覚、ライダーなら共感していただけるだろうか?

ひとりで愛車を操って好きなところに行く。
ひとりだからバイクに乗る楽しみをじっくり味わえる。
誰かとツーリングに行ったら意識が他のことに分散してしまう。

北海道の広大を貫く真っ直ぐな道を無心で走っていると、聞こえてくるのはエンジンの鼓動と風を切る音だけ。空を飛んでいるような感覚になる時がある。

街の中でひとりでいたら絶対に味わえない、非日常のひとりだけの世界。

キャンプだってひとりの楽しみ方がある。

キャンプ場に着いたらまずは今夜快適に寝られる寝床探し。
できるだけ平らな場所を選び、風向きを気にする。トイレと水場のちょうどいい位置関係を目測する。
テントを立てて、タープを張る。
それができたら焚火を始めて、夕食の準備。
焚火の火力が安定してきたら、缶ビールを「プシュ」とあける。

自宅ならフライパンで適当に肉を炒めて食べ終わるまで30分もかからない。
眠くなったらベッドに横たわるだけ。

だけど、キャンプは「食う」「寝る」だけに集中し時間を費やす。
考えることが少ないから頭の中がシンプルになる。

翌朝、太陽がのぼる頃には目が覚めてテントから頭だけ出してコーヒーを沸かす。
静かなキャンプ場には鳥のさえずりとコーヒーを沸かすバーナーの「ゴー」という音。

朝食はパンをかじる程度。
寒い朝はせっかく旅先で買った有名店のパンもカチカチに冷えてるから、コーヒーでふやかしながら食べる。

テントを撤収して荷造りをして、8時前には出発する。
札幌からの出発と違い、キャンプ場からの道はいきなりのどかな景色が広がる。
この時間が最高に気持ちいい。

ひとりだから、ひとりじゃなくなる。

休憩しているときによく声をかけられる。
「どこからきたの?」「どこに行くの?」「いいバイクだね」「気をつけてね」
単純な会話だけど、日常生活でこんな会話していないな、とふと思う。

さりげない挨拶や会話って、結構貴重だな。

ライダー同士、すれ違うと手を振って挨拶する。
それだけでワクワクしてヘルメットの中でひとりニヤけたりする。

キャンプ場ではソロライダー同士やひとりキャンプの人たちとその日限りのお付き合いがある。
焚火にあたらせてもらって、料理やお酒をご馳走になることが1年に1度ぐらいある。
私はいつも親切にしてもらってばかり。こちらから何かを与えることは全然できてないのが申し訳ない。

ひとりで行く理由?それはひとりを楽しめるから。

こんなこと、会社の同僚には恥ずかしくて言えないですけど、私はこんな風に考えてます。

「一緒に走る仲間がいないから」…確かにいません(泣)
もちろん何回かは誰かと走ったことがあります。
誰かと走る楽しみもありますよね。
どっちも楽しいです。

だけど、私はひとりの方が好きかな?




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