【北海道ツーリング】自然の宝庫・知床を満喫するおすすめ観光

ツーリング

北海道ツーリングといえば道東エリアは外せません。
北海道に住んでいてもやっぱり道東エリアの景色は格別です。
その中でも絶対に行きたい知床の魅力的なツーリングスポットをご紹介します。
そのほか、宿泊施設や飲食店、コンビニ、ガソリンスタンド、温泉などツーリングに必要な情報も網羅しています。

知床半島

多くの野生動物が生息し、手付かずの自然が残る知床半島。
2005年には世界自然遺産に登録されています。(世界遺産は知床半島の中央部から先端の知床岬にかけての陸地と、その周辺の海を含む地域)
バイクで行ける範囲は限られていますが、遊覧船やハイキング、登山をする人は羅臼岳登山で知床の奥深い自然を体感できます。
時間に余裕があれば2〜3日滞在して知床を満喫しましょう。

出典:環境省ホームページ 

知床八景

知床には「知床八景」と呼ばれる知床を代表する景色があります。

知床五湖

  • 絶対行きたい度・・・★★★★★
  • お手軽度   ・・・★★★★☆(高架木道)、★☆☆☆☆(地上遊歩道)

原生林に囲まれた幻想的な景色を楽しめる知床五湖。
知床に来たなら必ず行きたい場所です。
ウトロ市街を抜けて五湖まで向かう道はきつい勾配と急カーブがあり、時にはエゾシカなどの野生動物も飛び出してくるのでバイクは安全運転で。
知床五湖の駐車場はバイク専用スペースもあり係員が誘導してくれます。
売店もお土産が豊富です。

気軽に歩けるのは高架木道で第一湖まで。
五湖全てめぐる地上遊歩道散策にはネイチャーガイド同行のツアーに参加する必要があります。

高架木道

高架木道には電気柵(7000V)が張り巡らされてヒグマが登って来れない安全な木道が約800mにわたって続き、終点からは第一湖を長めることができます。所要時間は約40分。無料で歩くことができるので気軽に知床の大自然を体験したい方におすすめです。

地上遊歩道

地上遊歩道を歩くと第一湖から第五湖まで歩くことができます。地上遊歩道を歩くにはネイチャーガイドが引率するツアーに申し込みをする必要があります。ヒグマの住処にお邪魔するのですから、安全が確保されている必要がありますね。
費用は3,500〜5,000円ぐらいです。インターネットから予約ができます。ピーク時は混雑するので早めに予約をしましょう。多くのガイド会社が参入していて、どのガイドに申し込むのがいいか悩むところです。

カムイワッカ湯の滝

  • 絶対行きたい度・・・★★★★★
  • お手軽度   ・・・★★☆☆☆(バイクの車種による。オンロードバイクは★☆☆☆☆)

知床硫黄山から流れる温泉が川に流れ込み、一の滝の滝壺まで歩いて行けますが沢歩きはとても滑りやすく危険が伴います。
例年8/9-15まではマイカー規制があるのでこの期間はバイクで行くことはできません。ウトロ温泉バスターミナル、知床自然センター、知床五湖のいずれかからシャトルバスを利用します。
カムイワッカ湯の滝までは10.7kmのダートが続きます。一部砂利が深い場所があるのでレーサータイプやアメリカンタイプのバイクで行くのは難しいかもしれません。

沢歩きをして一の滝に向かうには素足は危険です。いわゆる「つっかけ」ではなく、かかとが固定できるサンダルや滑り止め付きの靴下を準備しましょう。道の駅うとろ・シリエトク、知床自然センター、知床五湖の各売店などで滑り止め付き靴下が販売されています。靴下の他、タオル・ポーチも付いて1,000円程度で販売されています。足が滑って岩場で転倒したり、滑落したら大怪我になりますのでくれぐれも自己責任で楽しんでください。
沢登りの際には短パンもしくは水着を着ていけば滝壺で温泉入浴(?)を楽しめます。
滝の入り口は駐車スペースがあるだけなのでしっかりと準備をして行きましょう。

フレペの滝

  • 絶対行きたい度・・・★★★☆☆
  • お手軽度   ・・・★★★☆☆

「乙女の涙」と言う愛称を持ち、約100mの断崖を流れる滝。フレペの滝は川がなく、知床連山に降る雨と雪が浸水して流れ出ています。冬は氷瀑します。

フレペの滝へは知床自然センターから散策路を歩いて向かいます。散策路は往復約2km、所要時間約40分です。
頻繁にクマの目撃情報があるので、熊よけ対策を万全にしてください。
一部若干のアップダウンはありますが、全体的には歩き易いです。
散策道の終点にはフレペの滝を眺める東屋がありますが、クマ出没の心配があるのでここで食べ物を食べるのはやめたほうがいいでしょう。
フレペの滝の紹介動画を作っていますので、参考にしてみてください。

|世界遺産:知床の絶景を訪ねて〜フレペの滝散策道の紹介(撮影時期8月)〜北海道ツーリング

オシンコシンの滝

  • 絶対行きたい度・・・★★☆☆☆
  • お手軽度   ・・・★★★★★

斜里からウトロ市街に向かう手間に現れる高さ60mの滝。
途中から流れが2つに分かれることから「双美の滝」とも呼ばれています。
水量が多い時は迫力ある滝の流れを見ることができます。
観光シーズンにはツアーバスも多く立ち寄るので駐車場は賑やかです。
日本の滝百選にも選ばれています。

知床峠

  • 絶対行きたい度・・・★★★★★
  • お手軽度   ・・・★★★★★

晴れた日は羅臼岳を眺める野性味あふれる知床横断道路を走り抜けます。知床まできたら知床峠は目指したいですね。羅臼側は特にコーナーが多いので走っていても気持ちいいです。北海道の峠はスピードが出やすいですが、動物の飛び出しがあるので注意しましょう。天気が悪いと霧に包まれ夏でも寒いので防寒対策を忘れずに。
例年11月上旬〜4月下旬までは冬季閉鎖されます。

プユニ岬

  • 絶対行きたい度・・・★☆☆☆☆
  • お手軽度   ・・・★★★★★

ウトロ市街を北上すると登り坂の途中、コーナーのところに駐車スペースがあり「プユニ岬」の看板があります。ウトロの街と海を眺めるスポットですが、木に邪魔されて思ったほど景色が良くありませんでした。コーナーの外側にあるので、ここに立ち寄るならウトロ側から向かったほうが安全です。ウトロに向かうときに立ち寄ると反対車線を横切る必要があり、コーナーで見通しが悪いのでおすすめしません。
知床峠からウトロに向かえば途中から視界が開けて海を一望できるので、無理に立ち寄らなくても良さそうです。

オロンコ岩

  • 絶対行きたい度・・・★☆☆☆☆
  • お手軽度   ・・・★★★★☆(下から眺めるだけでいいかも)

ウトロの街のどこからでもわかる高さ60mの巨大な四角い岩。170段の階段を登って上までいけばオホーツク海を一望することができます。

夕陽台

ウトロの街とオホーツク海を一望。正面の岩がオロンコ岩。
  • 絶対行きたい度・・・★★★☆☆
  • お手軽度   ・・・★★★★★

知床野営場の中にある見晴らしポイント。
その名の通り夕陽がきれいです。
斜里町観光協会のホームページには「若い旅人たちのデートポイントとしても人気があります。」と書いてあります…。

観光船

  • 絶対行きたい度・・・★★★★☆
  • お手軽度   ・・・★★★★☆(事前予約必須です)

観光船に乗って海の上から知床半島を見れば、陸からの景色とは違う発見があります。
時間に余裕があれば観光船もお勧めです。
ウトロ、羅臼ともに観光船の会社がいくつかあります。
ウトロ側の観光船は主にカムイワッカの滝の近くまで行くコースと知床岬まで行くコースがあります。カムイワッカまでのコースではヒグマ発見率が高いようです。

ウトロの観光船

知床観光船おーろら、知床クルーザー観光船 FOX、知床遊覧船、クルーザー観光船ドルフィン、ゴジラ岩観光

羅臼側は夏はシャチやクジラ、イルカ、流氷シーズンはオオワシなどのバードウォッチングができるので写真愛好家が世界中からやってきます。

羅臼の観光船

知床ネイチャークルーズ、ゴジラ観光船、観光船はまなす


観光シーズンは予約で満席になる時も多いので事前に予約をしていくことをお勧めします。

ウトロ

知床半島西側の町。大型のホテルや飲食店も多く知床観光の拠点になる町。
人口約1,100名、600世帯の小さな街です。漁業、観光業が主な産業で、自然保護関係の仕事に携わるために若い世代の転入が多いそうです。

道の駅ウトロ・シリエトク

ウトロ市街の中央に位置する巨大な道の駅。「シリエトク」とはアイヌ語で「地の果て」を意味するそうです。
館内はお土産が充実し、レストランも人気です。
知床世界遺産センターも隣接しているので、知床の自然について学ぶこともできます。

コンビニ

セブンイレブン1件、セイコーマート2件

スーパー

マルサン美田二しれとこ支店

小さなスーパーです。簡単な買い出しはできますが、ソロキャンプをする場合に生鮮食品が小分けで販売されているものが少ないので買いづらいかもしれません。
私はウトロでキャンプをする時はほとんど自炊をしないで外食かコンビニ弁当で済ませてしまいます。

ガソリンスタンド

ヨネザワスタンド(ENEOS)、ウトロ石油(出光)

ホテル(全施設温泉あり)

北こぶし知床ホテル&リゾートのロビーの水槽ではクリオネが泳いでいます。

ホテル知床、知床第一ホテル(レストラン「マルスコイ」のバイキングが有名)、北こぶし知床ホテル&リゾート(ウトロのハイグレードホテル。ロビーの水槽でクリオネが見られる。夜はロビーでネイチャーガイドによる自然案内がある)、KIKI 知床ナチュラルリゾート(ファミリーに人気のカジュアルホテル)、夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL(知床野営場から徒歩圏内。キャンプをする時はここの温泉利用が便利)、知床ノーブルホテル、季風クラブ知床、地の涯(羅臼岳登山の拠点となるホテル。コバルトブルーの露天風呂。)、しれとこ村(旧つくだ荘)

個人的に宿泊をしたり見に行ったことがあるのはホテル知床、知床第一ホテル、北こぶし知床ホテル&リゾート、KIKI 知床ナチュラルリゾート、地の涯です。

ホテル知床、知床第一ホテル、北こぶし知床ホテル&リゾート、KIKI 知床ナチュラルリゾートは大型のホテルで、グレード的には北こぶし知床ホテル&リゾート>知床第一ホテル>KIKI 知床ナチュラルリゾート>ホテル知床という印象です。食事はどこもバイキングです。
地の涯は街から外れた羅臼岳の登山口のところにあります。古い施設ですが、コバルトブルーの露天風呂が名物です。

民宿(*は温泉あり)

民宿酋長の家* 、民宿たんぽぽ* 、海に桂田(旧国民宿舎桂田)* 、いるかホテル、民宿いしやま、ゲストハウスランタン、お宿 来羅玖、民宿知床ペレケ、ボンズホーム

キャンプ場

国設知床野営場(例年6月上旬〜9月下旬営業)

以下の記事で、知床野営場の紹介もしています。

飲食店

Cafe Bar Music GVO、波飛沫、green’s cafe 知床店、荒磯料理 くまのや、マルミヤ大宮商店、三代目 千葉商店、知床かに乃家、ウトロ漁協婦人部食堂、旅の駅、かにや、ごはん屋 い志もと、ボンズホーム、知床酒場 ピリカデリック、食事処 潮風、焼肉ホルモン・きたちゃん、海鮮料理 番屋、食事処 太助、Cafe & Bar 334(北こぶし知床ホテル&リゾート内)、BARISTARTCOFFEESHIRETOKO 、coffee albireo、知床海岸食堂(国民宿舎桂田) 、道の駅レストランユートピア知床

個人的なお気に入りは「ボンズホーム」です。小さな落ち着いたカフェで栗じゃがいもが入ったカレーが名物。スイーツもおすすめです。「道の駅レストランユートピア知床」は利用しやすく海鮮の食事が食べられます。観光客には「海鮮料理 番屋」も人気のようです。

羅臼町

知床半島の東側の町。人口は約4,700名で世帯数は約2,040世帯。町の規模としてはウトロのほうが大きいですが、意外にも人口は羅臼の方が多いんですね。

羅臼町の主な産業は漁業。最古級品の羅臼昆布はブランド品として全国的にも有名ですね。その羅臼昆布を食べて育った日本一贅沢なウニと言われるエゾバフンウニや秋鮭、希少な時鮭「トキシラズ」、たら、ボタンエビや幻のエビ「ブドウエビ」なども有名です。海産物好きな人は羅臼に行ったら美味しい海の幸を満喫してください。

羅臼町観光協会のホームページが充実しているので、そちらも参考にしてみてください。

道の駅 知床・らうす

道の駅ウトロ・シリエトクに比べて規模も小さく古いですが、市場のような活気があります。お土産が豊富で2階のレストランではウニ丼、いくら丼、ホッケ焼き定食や昆布ラーメン、羅臼でしか味わえない黒ハモ丼も味わえます。

コンビニ

セイコーマート2件

スーパー

東谷商店、(有)杉本商店

ガソリンスタンド

4件(ENEOS北海道エネルギー(株)羅臼給油所、羅臼石油(株)麻布SS、羅臼石油(株)本町セルフSS、羅臼アポロ石油(株))

知床羅臼ビジターセンター

知床の自然を楽しむための情報を発信しているビジターセンター。ここで知床の自然について学ぶものいいですね。シャチの全身骨格標本もあります。

温泉

羅臼町は3つの秘湯があります。どこも一癖ある温泉ですが、秘湯ファンなら行ってみたい温泉ばかりですね。どの温泉も地元の人が自分たちのために管理したり、無料で解放されているので観光で利用する際にはマナーを守って利用しましょう。

熊の湯

秘湯ファンだけではなくライダーの間では有名な温泉です。
「お湯がかなり熱い」「水で薄めると地元の人に怒鳴られる」なんてことを聞いたことがあります。

知床半島の大自然に囲まれた解放的な露天風呂で全国から秘湯ファンが訪れます。
地元の有志によって管理されていて「熊の湯入浴十ヵ条」があります。
「熊の湯入浴十ヵ条」その4に「湯船に入っている人が(例えば10人いるとして)半分の人が熱いといえば水を入れても良いが、2,3人が熱いといってもその人達には従わなくてもよろしいです。」というのがありました。

羅臼町ホームページ(熊の湯)

セセキ温泉

羅臼市街から北上し約22km、もう少しで行き止まりというところにある海の中に石で組まれた秘湯。満潮になると海に沈んでしまい、干潮時には64℃の源泉が海水で薄まらず熱すぎて入れなかったり、入るにはコツがいるようです。
例年7月初旬~9月中旬〜下旬 に解放され、干潮時から約2時間後に入浴可能。
個人所有の温泉なので利用の際は入口にある民家の方に一言を声をかけましょう。

羅臼町ホームページ(セセキ温泉)

相泊温泉

セセキ温泉からさらに1kmほど先、日本最北東端にある野趣あふれる海岸線の秘湯。6月〜9月中旬ごろまで利用できます。

羅臼町ホームページ(相泊温泉)

セセキの滝

セセキとはアイヌ語で「温泉」という意味で、高さ30mの滝の先にはセセキ温泉があります。
道路脇に流れる迫力ある滝で水量が多い時は道路まで水しぶきが飛ぶようです。

羅臼町ホームページ(セセキの滝)

宿泊

陶灯りの宿らうす第一ホテル、ホテル峰の湯、ホテル栄屋、ビジネスホテル漁火、羅臼の宿まるみ、民宿 本間、民宿 野むら、民宿 よね丸、民宿 鷲の宿、民宿 旅の途中、民宿 いっぷくどおぞ、知床の宿、民宿 清幸丸、民宿&ライダーハウス お気軽屋、ペンションラウスクル、知床サライ、○いち【民泊】、ぎん屋【民泊】、ライダーハウス MAX、ライダーハウス浜っこ山ちゃん、山小屋峰(ホテル峰の湯)

ウトロと違い大きなホテルは少ないですが、民宿に泊まるのも良さそうですね。どのホテルも海の幸の食事を自慢にしているところが多いです。観光船を経営している宿もあります。

キャンプ場

知床国立公園羅臼温泉野営場(熊の湯が目の前のキャンプ場)、羅臼オートキャンプ場

飲食店

いさみ寿司、郷土料理ひろ瀬、四季の味いわみ、純の番屋、食事処 松尾、羅臼の海味 知床食堂、海鮮焼き 浜っ子山ちゃん、そば処 しずか、鳥吉、羅臼丸魚 濱田商店、焼き肉の店 正寿苑、呑み食い処 番屋、知床サライ

ツーリング動画

羅臼方面には行かなかったのですが、ツーリングに行った時の様子をvlogにしたのでこちらもご覧ください!

北海道キャンプツーリング|知床1泊2(Hokkaido Touring-Shiretoko 2days)_CRF1000L AfricaTwin_Sonyアクションカム HDR AS300で撮影

スピード違反の取締り要注意です!

ウトロに向かう海沿いの道は気持ちいいので思わずスピードを出してしまいがちですが、スピード違反の取締りが非常に多くマイカー、ライダー問わず取り締まられているのをよく見かけます。
北海道では「なんでこんな場所で取締りしてるの?」と思う場所でパトカーが潜んでいるので特に前後に車がなく単独で走っている時や、集団の先頭になった時は十分に注意しましょう。前の車が遅くても無理な追い抜きは禁物です。きれいな景色を眺めながら心に余裕を持ってのんびり走りましょう。

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