ツーリング動画を撮るなら、アクションカメラはGo ProよりもSony AS300に軍配!

バイクアイテム

ツーリング中の景色を動画に映したいと思うと、アクションカメラに興味が湧いてきますよね?
私は手始めに1万円以下の格安アクションカメラを買ったのですが、画像が悪いしすぐに壊れてまさに「安物買いの銭失い」をしてしまいました。

次こそ失敗しないようにと選んだがのSonyのAS300というアクションカメラ。
「アクションカメラといえばGo Proじゃないの?」と思うかもしれませんが、個人的にはツーリングにはGo ProよりもSony AS300が向いていると思います。

最大のメリットは「Sony AS300は外部バッテリーを利用できる」こと!

いきなり結論になってしまいますが、Sony AS300はモバイルバッテリーを利用できます。
Go Proも外部バッテリー接続できるのですが、マウントを取り付ける際に加工が必要だったり、加工ができたとしてもコードが横に出てしまうのでヘルメットマウントには不都合になってしまいます(ヘルメットのアゴ部分に取り付ければ問題ないかもしれません)

なぜ外部からの電源確保が重要なのか

アクションカメラの連続撮影時間は1時間足らず

撮影モードによって消費電力が違うようですが、実際に使っている実感としては外部バッテリーに頼らないで撮影をした場合の連続撮影時間は45分〜1時間です。
アクションカメラはバッテリーが小さいわりに消費電力が大きいのでどのメーカーの商品も連続撮影時間は短いです。

ツーリングで必要な撮影時間は?

1日の走行時間が6時間だとして、要所要所で録画をする場合、短いと15〜30秒ぐらいですが、峠道などでハンドルから手を離せない時や、とりあえず撮影しながら後でいいところを編集する場合は長い時は20分ぐらい撮影しっぱなし、ということが起きます。
少なくても1〜2時間は撮影できる状態になっていないとストレスがたまります。
(長時間撮影のためにSDカードは大容量のものを使いましょう。)

途中でバッテリー切れを起こしても簡単に交換できない

高速道路などではアクションカメラのバッテリーが切れたからといってバイクを停めるわけにはいきません。
その間に撮影したい場面に出会っても撮影ができない、というストレスを抱えてしまいます。
せっかく気持ちいいルートをクルージングしている時にアクションカメラのバッテリーが切れたという理由でバイクを停めて電池交換するのも気分が台無しになってしまいます。

次に重要視したのは「外部マイクもアダプターなしで使える」こと!

内蔵マイクでは走行中の風切音が大きすぎて聞くに耐えない

バイクの走行中に受ける風で、内蔵マイクだけで音を拾おうとすると風切音が大きすぎて他は何も聞こえません。そこで、外部マイクをつけてヘルメットの中に仕込んでおくことで風切音は大幅に改善されてエンジン音も多少聞こえるようになります。

走りながらコメントしたい人は音声もしっかり拾えるので、外部マイクは必須装備です。

Sony AS300は外部マイクの端子が付いていて、アダプターなしで接続できますが、GoProではアダプターの接続が必要になります。アダプターをつけてしまうとせっかくのコンパクトさが台無しです。ヘルメットにカメラをつける場合はアダプターは付けたくないですね。

その他の機能や画質の好みは分かれると思いますが、手ぶれ補正機能も含め今のアクションカメラはどれも一定のレベルを満たしているので、バイクツーリングの特性に合わせるなら外部バッテリーと外部マイクの接続のしやすさを優先させるのが正解だと思います。

Sony AS300はこんなアクションカメラ

別売のレンズカバーを装着しています。Go Proと違い縦長のフォルムです。ヘルメットのサイドに取り付けるには相性がいいです。

発売されたのは2016年6月なのでだいぶ前になります。
今は各メーカーから特徴のあるアクションカメラが出ているので、選択肢は広がっています。

Sony AS300のスペック

イメージセンサー1/2.5型 Exmor R CMOSセンサー
総画素数約857万画素
レンズZEISS テッサー
F値F2.8
f(焦点距離)f=2.6mm
ブレ補正機能●光学式(空間光学方式, アクティブモード搭載)
動画記録画素数/フレームレート30〜120p
静止画記録モード時最大1,200万画素
マイク入力ステレオミニジャック
撮影時総質量 約109g
タイムプラス撮影
Wi-Fi(内蔵)
Bluetooth機能(内蔵)
モニターなし。スマホアプリで映像確認、撮影オン、オフ可能

レンズは高品質の「ZEISS(R)(ツァイス)テッサーレンズ」

レンズはソニーならではの「ZEISS(R)(ツァイス)テッサーレンズ」を採用しているので画質への信頼度は高いです。
f値は2.8なので明るいレンズの部類にギリギリ入ります。
ただ、イメージセンサーが小さいので夜間や暗い室内での撮影は厳しいですね。

画角はかなり広角

かなりの広角レンズなので、ツーリング中に前を向いていても広い範囲を撮影してくれます。

画角が狭いと道路ばっかり写ってしまいますが、左右の景色も写すことができます。
ハンドルにカメラをつけて自分を写す場合、距離がかなり近いのですがワイドに写せています。

参考までに、私は趣味でボルダリングをするのですが、その際にほぼ同じ距離からiPhoneで撮影した映像とAS300で撮影した映像を比べて見ます。iPhoneは縦で撮影しているので横幅は狭いのですが、それを除いてもAS300の広角さがよくわかると思います。

恥ずかしいのであまり出したくないですが、こちらがiPhoneの画角
こちらがAS300。ほぼ同じ場所から撮影してもこれだけ広角に写ります。

グローブをしながらでもボタンが押しやすい

録画ボタンは大きいのでグローブをしたままでも押しやすいです。
ヘルメットに取り付けている時はボタンが見えないですから触った感覚でボタンを探さないといけないので、大きなボタンはありがたいです。

電源ボタンは小さいので若干押しづらいですが、録画ボタンを押すと電源がオンになるモードにしておけば走行中に電源ボタンを触らずに済みます。
撮影が終わって一定時間が経過すると自動で電源オフになります。
ただ、外部バッテリーにつなげておくと、撮影後に電源が自動オフにならないのが困ります。

作動音も二段階調整できるので、走行中は作動音を大きくしておけばヘルメット越しでも聞こえます。

外部バッテリーと外部マイクは背面から接続できる

上かHDMI端子、USB端子、マイク入力端子です。
カバーは開いた状態で接続することになるのですが、背面なので大きな影響はありません。
ただし、雨の時はカバーを開けたままだと壊れてしまうので外部接続は諦めます。

モバイルバッテリーはライディングウエアの内ポケットに忍ばせて、マイクはヘルメットの中に取り付けています。

ヘルメットへの取り付け方法

Sony純正のマウントがあるので基本はこれを使うのですが、私のヘルメットだと少しカメラが傾いてしまう位置にしか取り付けられないので、アダプターを付け加えています。

この矢印の2つが追加したパーツです。角度を調整するために取り付けました。

しっかりとした台座を取り付ければ安心です。

こんな感じです。ヘルメットの右側に取り付けて左手で操作します。
カメラが視界に入らないギリギリの場所でヘルメットが映り込まない場所まで前に出しています。

前からの様子。結構ヘルメットから離れています。これはお好みで微調整できます。

横から。かなり前の方まで出ているのが分かります。本当はシールドの付け根ぐらいにつけたいのですが、このヘルメットだとそうはいきません。オフ用のヘルメットは凹凸があるので少し工夫が必要です。ヘルメットの右側に取り付ければ側面の操作ボタンもヘルメットから外さずに操作できます。

上からみた様子。こうやってみると小さいカメラがちょこっと横に飛び出ている感じですね。
ヘルメットが白なのであまり違和感がありません。
このヘルメットだとちょんまげマウントは難しそうです。

外部マイクの取り付け

マイクの取り付けは四苦八苦しました。
使ったマイクはコレです↓

写真には写っていないのですが、クリップが付いているので外そうか悩みましたが、外さずに取り付けています。

ヘルメットの頬パットにベルクロバンドをつけてマイクのクリップで挟んでいます。
これだとヘルメットに両面テープをつけるような加工が要らないのでいいかな、と思います。
これにマイクスポンジをつけるとさらにベルクロバンドにくっついてくれるので落ちにくくなるのですが、大きいと口に当たってしまいます。
奥にはインカムのマイクも付いているのでマイクが二重になっています。

ちなみに、はじめはカメラ本体のマイク部分にスポンジを取り付けて風防効果を期待したのですが、全く効果がありませんでした。スポンジは洗車用のスポンジを切り取って両面テープで貼り付けただけですが…。

外部バッテリーの取り付け

説明するほどではないのですが、USB端子にケーブルを挿してモバイルバッテリーに取り付けます。
バイクのハンドルにカメラを取り付ける時はバイクから給電します。
写真のようにL字になっているケーブルを使うとウエアの中にコードを誘導しやすくなりますし、コードが無理に曲げられないので接続不良になることも防げます。

専用アプリでの操作が可能

AS300には腕時計タイプのモニター付きリモコンがセットになったものもあるのですが、1万円以上価格が上がるわりに、録画ボタンを押してから反応するまでに時間がかかるなどあまり使い勝手がよくないようです。

私はリモコンなしで買ったのですが(リモコン単体では販売していない)、スマホの専用アプリで操作ができるので全く不便をしていません。

カメラで撮影する画面が映し出されます。
下の赤いボタンを押せば撮影開始、終了ができます。
SDカード残量、バッテリー残量の表示。
ホワイトバランスの設定、撮影モード(動画、静止画、タイムプラス)の切り替えができます。

バイクの運転中はなるべく操作は避けたいですが、スマホをハンドルバー等にマウントしておけば様子が見られるのでありがたいです。

ただ、常に使っていると気になってしまうので必要な時以外は使いません。

観光地で散策している時や、ツーリング意外では撮影範囲の確認をしたり、自撮り棒にカメラを取り付けた時に撮影オン、オフで重宝します。

撮影した写真、動画をスマホに転送することもできます。(動画の転送はかなり時間がかかります)

画質は文句なし!

上位モデルのX3000だと4k撮影が可能ですが、AS300は4k撮影はできません。
Go ProのHERO9は5k撮影もできるようです。
ただ、そこまで高画質だとデータ容量が大きくSDカードも大容量のものが必要になるし、電力消費も大きくなり、さらにはYouTube等で動画をアップする際も高速インターネット環境が整っていないとアップロードにもかなりの時間を要してしまうため、私にとってはオーバースペックになってしまいます。
4k撮影ではなくても、自宅のテレビで見ても綺麗に映っていて不満はありません。

フレームレートも最大120fpsまで設定できる

フレームレートは数字が大きいほうが画像が滑らかに写りますが、60fpsあればスポーツの動画も綺麗に写ります。YouTubeにアップロードする際には24fpsから60fpsの範囲での設定が推奨されているので、この点に関しても十分なスペックを持っていると言えます。

手ぶれ補正も優秀

ソニーのハンディカム(R)に搭載されている「空間光学手ブレ補正」機構をアクションカメラ用に開発した、ということです。
ヘルメットにつけて使用している状況だと手振れは全く気になりません。

ただ、私の乗っているアフリカツインはエンジンの振動が大きいのでハンドルに取り付けると手振れが目立ちます。
特に加速時の振動が大きく、視聴に耐えられない手振れを起こします。

エンジンの振動による画像の歪みやピントのボケを解消するための、「モーターバイブレーションアブゾーバー」というものが純正品で販売されています。
取り付けて見ましたが…あまり症状は改善されませんでした。
振動の少ないバイクなら効果はあるかもしれません。

歩きながら撮影をしている際の手ブレも少なく滑らかな画像を撮影することができます。

結論|Sony AS300はツーリング用のアクションカメラとして使える!

まとめ

  • 長時間撮影に対応できる外部バッテリーへの接続が容易(ただし、雨の日は避けましょう)
  • 風切音対策のための外部マイク接続が容易
  • スマホアプリとの連動で操作性も良好
  • Sony製品だから画質は折り紙付き
  • 手ぶれ補正も優秀

以上の点からツーリング用として使い勝手のいいアクションカメラです。もちろん日常でも使いやすいので、買ってよかったお買い物でした。

Go Proはどうなのか?

どんどん最新モデルが出て、興味を惹きつけるプロモーションがうまいGo Proもとても興味があります。性能もかなり良さそうです。2台目として購入できればいいのですが、予算的に我慢です。
Go Proはどんどん新製品が出るし、最新モデルも値段の下がりかたが早いですね。
購入タイミングを焦らなければいい買い物ができそうです。

AS300は価格が下がらない?

Amazonや価格ドットコムで現在の値段を見ると、販売から5年近く経とうとしているのに価格が下がらないばかりか、販売当時より価格が上がっています。
最新技術がどんどん出る業界の中で不思議な現象です。

ソニーストアでも販売が終わっているので、市場に出回っている数が少ないのでしょうか。
実勢価格で5万円近いので、そうなるとGo Pro HERO9も買えるし、そのほかのアクションカメラも検討対象になりますね。

アクションカメラはまだまだある!

今は360°カメラもあるし、この3〜4年で選択の幅はかなり広がりました。
アクションカメラ市場は右肩上がりなので今後ますます高性能なカメラが出てきそうです。
それぞれ特徴があるので、自分の使いたいシーンを具体的に想像して、そのために必要な機能を最優先にして選択することで後悔をしない1台を選びましょう!



コメント

タイトルとURLをコピーしました