ビックアドベンチャーバイクのオフロードタイヤ・シンコーE804/E805使用レビュー(走行距離800km)

バイクアイテム

2021シーズン、アフリカツインに初めてオフロードタイヤを装着したので、少しずつ経過を記録していきます。

走行距離:0〜約800km

中途半端な距離ですが、日帰りで540km走った函館ツーリングを終えたのでファーストインプレッションを記録したいと思います。ここまではまだオフロードは走っていません。雨天走行もしていません。

直進性

昔乗っていたKAWASAKIのKLX250以来のブロックタイヤですが、車重が全く違ってアフリカツインは重たいのでだいぶ雰囲気が違います。

KLXの時は高速道路ではタイヤがぶれて直進性が悪くなりましたが、アフリカツインではその感覚はありません。常識的な速度で走っている範囲では不安定さは感じないのでここは全く問題なし、です。

コーナーリング

コーナーはブロックタイヤならではの癖を感じます。

まずは車線変更などクイックにハンドルを切る時は少しもたつく印象です。

ブロックタイヤのパターンに引きずられるというかほんの少しだけタイミングが遅れるイメージがあります。慣れてしまえば問題ないのですが、ちょっとしたときに今までの感覚で操作をすると「おっと」という感じなります。

コーナーはブロックがたわんだ感覚は特になく、高速コーナーが続く峠道でも不安は感じませんでした。

ノイズ・振動

ノイズと振動はさすがにブロックタイヤなので感じます。

元々アフリカツインはドスドスと元気に走るバイクなので静かなバイクではないですが、それにタイヤのノイズと振動が加わってきます。ツーリング中に意識しなければ忘れるレベルですが、気にし始めると結構気になる。特に路面が荒れたアスファルトだとブロックタイヤがゴリゴリ回っている感覚を受けます。

タイヤの転がりと燃費

これは今回のタイヤで今までのとの違いをとても感じました。

今まではエンジンが2,200〜2,300回転の「気持ちいい回転数」になるとストレスなく進んでいくのですが、転がりが悪いのか結構頑張ってスロットルを回していく必要があります。

そして明らかに落ちたのが燃費。

400〜500kmぐらいのツーリングになると高速道路や峠が多い時でも平均燃費は22〜23 km/L台ぐらいで、一般道でストップ&ゴーが少ない時は24〜25km/L台になるのですが、今回540km走った日帰りツーリングでは21km/L台で明らかに燃費が落ちています。今までの燃費はキャンプ道具フル装備でもこれだけの数字を出していました。今回は日帰りだったので荷物はおそらく15kgぐらい少ないです。(もちろん私の体重も増えてません)

中山峠の往復と100kmちょっとの高速道路はあったものの、燃費21km/L台は初めてでした。これはツーリングメインのライダーとしてはかなり気になる点です。

タイヤの転がりの悪さを実感するぐらいの重さがそのまま燃費の悪さに直結している印象です。

800km走った後のタイヤの状況

フロントタイヤ

当然ですが、まだまだ元気ですね。若干角が取れたぐらいです。

リアタイヤ

こちらもまだまだ。なんとなく中心の接地面が平らに削れてきているようにも感じます。

ライフが6,000kmだったら寿命の13%が終わっているということなので、まめにチェックをする必要があります。

ツーリングタイヤとしてあり?なし?現時点での判定

走行性能での評価

オンロードメインのツーリングでは「なし」かも

「オフロードタイヤなんだからそりゃそうだ」と言われてしまいますが…ブロックタイヤになったことで操作の癖やノイズが気になるのは当然ですが、燃費の悪さと転がりの悪さはロングツーリングをするときに結構ストレスになりました。

転がりが悪いとスロットルを意識して回さないといけないので疲れます。肩こります。

燃費が悪いと給油タイミングが早くなるので、これから2〜3日のツーリングをするときに給油に対する意識がシビアになってきます。まだキャンプ道具も積んでいないでこの燃費なのでこれから先が思いやられます。

オフロードを走るツーリングだとどうだろうか

オフロードを走りにいくのがメインのツーリングならブロックタイヤの性能は大事ですが、ツーリング中にちょっとオフロード(林道)に入るぐらいならここまでのブロックタイヤじゃなくてもアフリカツインの実力があれば問題ありません。

私は北海道屈指のロングオフロード(往復50km以上)の函岳を走った時もブロックタイヤではなく、空気圧も下げずに走りましたが走り切ることができました。もちろん、ガンガン攻める実力もないので恐る恐るのんびり走ってきたのですが、このぐらいならブロックタイヤは要らないのです。

でも、このタイヤでオフロードを走ったらどうなのか気になります。すごく走りやすかったら気に入ってしまうかもしれません。

まとめ

シンコーE804/E805の800km走行後の感想でした。参考になったでしょうか。

今回このタイヤを選んだ理由は「ライフが短くてもコスト的に他のタイヤよりも安いから」、「見た目がかっこよくなるから」ということでした。見た目についてはブロックタイヤを履いたアフリカツインを見るたびに「カッコイイ!」と惚れ惚れしてしまうので、とても満足しています。

操作の癖に関しても想定の範囲内。むしろ想定より悪くないです。

ただ、タイヤの転がりの悪さと燃費の悪さ…これについては予想していたよりも良くない結果でした。

ツーリングで快適な走りを求めるライダーならもしかしたらコストが上がっても、見た目のワイルドさを失ってもツーリング用のタイヤを選ぶべきかもしれません。

まだまだシーズンは始まったばかりなので、これからも引き続き定期的に報告をして行きますのでお楽しみに!

追記

この後、高速道路を使わない日帰りツーリングに出かけたところ燃費が向上していました!詳しくはこちらの記事をご覧ください(走行距離1,150km)↓↓

2,700km走行してのレビューはこちら↓↓

6,400km走行してのレビューはこちら↓↓

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