札幌での単身赴任5年目で毎年キャンプツーリングをしている私の装備
私は週末ライダーなので1泊〜2泊のキャンプツーリングがほとんどですが、装備としては長期間のツーリングにも参考になると思います。「夏の」と書きましたが、春秋はジャケットにインナーを付けたり、防寒着が増えたりするぐらいで基本的には夏と同じです。私は荷物が増えてしまうタイプなので、あまり使わないものまで持っていってしまう傾向があります。厳選すればもっと荷物は減らせると思います。
ツーリング装備
- ヘルメット(SHOEI HORNET ADV)
- ブーツ(ガエルネ・Gミッドランド)
- グローブ(冬用と夏用メッシュ、テムレスの防水グローブ)
- レインウエア
- ヘルメットのインナーキャップ
- ライディングジャケット、パンツ
- 速乾性の長袖シャツ、スパッツ
- Tシャツ、登山用メリノウールの靴下
- 電熱ウエア上下
- ネックウォーマー
- 帽子(寒いときはニット帽も)
- アクションカメラ
- モバイルバッテリー
- スマホ用充電コード、シガーソケット用USB電源、アクションカメラ用充電コード
雨に強いことが最重要
ウエアで気にしているのは「防水性」。ツーリング期間が長くなるほど雨に濡れたウエアで旅を続けるのは疲労もストレスも増大します。ブーツはゴアテックスが入っているので豪雨でも靴の中は快適。ソックスは分厚いメリノウールを履けば足の蒸れも解消されます。これは登山の経験からですが、暑いから薄手の靴下と思いがちですが、厚い靴下の方が汗を吸収してくれて蒸れを防ぐことができます。防臭性も高いので数日履いていても気になりません。
グローブも雨の日はテムレスを使っています。防水性のあるバイク用グローブでも長時間使っていると浸水してしまいますがテムレスなら浸水しません。プロテクターがないので不安はありますが、雨が降ったら安全運転で走りましょう。
ヘルメットのシールドはクリアのものを使っています。曇り止めのフィルムも貼ってあります。北海道のトンネルは暗いところが多いのであまりスモークの強いシールドはお勧めしません。スモークバイザーが瞬時に出し入れできるヘルメットが便利ですね。あと、虫が多いのでヘルメットはフルフェイスをお勧めします。
ジャケットは3シーズンのインナーを外した状態。真夏の日中は30度を超えるのでかなり暑いですが、ベンチレーションで凌ぎます。朝夕は気温が下がるのでメッシュジャケットだと寒いと思います。暑くても、プロテクターのついたライディングジャケットは必ず着ましょう。
防寒着も忘れずに。気温差が大きく、特にお盆を過ぎると地域によってはストーブを使う場所もあるほど冷えていきます。基本的には本州の春、秋の装備で考えると良いでしょう。
電源確保として今やバイクへのUSB電源搭載は必須ですね。予備のモバイルバッテリーも持っていきましょう。キャンプ中にスマホの充電ができないと、朝起きたときにバッテリー残量がほとんどなくなっていることがあります。
キャンプの基本装備
最小限必要だと思うアイテムは太字にしてみました。実際に私が学生の時に自転車でキャンプツーリングしていた時はこの太字の装備ぐらいしか持っていませんでした。
- テント(ポール、ペグを忘れずに)|小川キャンパル・ステイシーst2(以前はモンベルのステラリッジテント2型)
- ペグ打ち用ハンマー(普通のトンカチです)
- グラウンドシート(テントの下に敷くシート)
- テントシート(テントの中に敷くシート)
- レジャーシート(全室で使うシート)
- 寝袋(3シーズン用|モンベルのダウンシュラフ#3)*夏用だと寒い日もあります
- マット(サーマレストのインフレータブル)
- ピロー(枕)(シートゥーサミット)
- ヘッドライト(ぺツルの登山用)
- LEDランタン(替の電池も忘れずに)
- ミニテーブル
- タープ(モンベルのミニヘキサタープ*最近は全室の大きなテントにしたので持っていきません)
- 折り畳みチェア(ムーンレンスのローチェア)
- 物干し用ロープ(100均で買ったもの)
- 調理用コンロ(イワタニプリムス|153ウルトラバーナー)、燃料、風防、バーナーパット
- ライター、マッチ
- ケトル兼なべ(スノーピークのケトルNO1)、フライパン
- シェラカップ
- メスティン(トランギア)、メスティン用メッシュトレイ
- マグカップ
- 箸、スプーン、フォーク(お弁当用)、まな板
- ビクトリノックスのナイフ
- エスビットの固形燃料ストーブと固形燃料
- クーラーボックス
- 調味料(マジックソルト)
- 焚火台(ビコグリル)
- 焚火台用防火シート
- 笑’s B6君(場合によって持っていきます)
- グリップスワニーの焚火用グローブ
- 焚火用トング、着火剤、折り畳みノコギリ、火吹き棒
- ゴミ袋(モンベルの「O.D.ガベッジバッグ」)、ビニール袋
- 洗剤(モンベルのエコソープ)、スポンジ
- トイレットペーパー、クッキングペーパー、フライパン用アルミホイル、ふきん
- 耳栓(就寝時周りがうるさいときに重宝)、目薬、常備薬(頭痛薬や虫刺され薬、絆創膏など)、エマージェンシーキット、マルチビタミン
- 手拭い、タオル(自分用2枚とバイクやテント用品を拭く用2〜3枚)
- ウェットティッシュ
- 蚊取り線香、虫除けスプレー、日焼け止め
- サンダル(モンベルのキャニオンサンダル)|カムイワッカの滝に行くならつっかけではなくかかとがホールドされるものが必須。爪先がカバーされているとキャンプ場で濡れた芝の上を歩いても足が濡れない)
テントはバイクへの積載性と居住性、予算、どれを優先させるか
荷物を少なくしたければ山岳用テントがお勧めです。私は北海道に来てから4年間、モンベルのステラリッジテント2型をキャンプツーリングで利用していました。テント内は狭いので快適とは言い難いですが十分な広さで設営も楽で収納時のサイズが小さく、重さは2kgぐらい。プライベート空間を確保するためにタープを利用していました。
ただ、ツーリングを楽しんでキャンプ場に届くのが遅い時はタープの設営が面倒だし、混雑したキャンプ場ではタープでスペースを取るのが少し心苦しいです。また、強風の時にはタープが使えず(私は一度風でポールを曲げてしまいました)、前室がほとんどない山岳テントでは食事をするのも雨に濡れながらになってしまいます。
ただ、キャンプは寝るため、多少の不便は気にしない、荷物を減らしたい方には山岳テントはお勧めです。
今シーズンから採用したのは小川キャンパルのステイシーst2。収納サイズも大きく、重さも4kg以上ありますがそれを補って十分な居住空間。前室も大きいのでタープいらずだし、プライベート空間が完全に保たれます。タープよりも風も雨も避けれるので防雨、防風性も高く前室の中での料理やリラックスする時間も過ごせます。
バイクへの積載に余裕がある方は前室が大きく、居住空間の広いテントが快適でしょう。
焚火をする?しない?
焚火台は焚火が目的ではない場合はもちろん不要です。私は1泊の時は焚火目的の時が多く、旅先で薪を確保するのが難しいので必要なだけの薪を持っていきます。大きめの薪が6本ぐらいあれば十分。ホームセンターやキャンプ場で薪を買うと量が多くて、ソロの場合は薪を使い切るために夜遅くまで火をくべないといけなくなります。
炭火で料理がしたい、キャンプ場に焚火に使えそうな木が落ちていたらちょっとだけ焚火がしたい、と言う方は笑’s B6君のようなコンパクトな焚火台を持っていればいいと思います。その際はホームセンターでも売っている豆炭やヤシガラ成型炭を使うと便利だと思います。焚火用のトングやグローブも忘れずに。ホームセンターは各地にあるので、調理用のガスストーブもカセットコンロが使えるものの方が燃料の調達は楽かもしれませんね。
キャンプ飯は1泊の場合は自宅からクーラーボックスに入れて準備をしていきますが、数日間のツーリングの場合はそれほどこだわりません。コンビニ弁当でもいいし(北海道ツーリングならセイコーマートのホットシェフの店内調理弁当がお勧め)、お店で地元のグルメを楽しむこともあります。
ちなみに、ほとんどのキャンプ場は直火NGなので、焚火をしたいライダーは必ず焚火台を準備しましょう。
意外に役立つアイテム①「フライパン用アルミホイル」
キャンプで面倒な洗い物を極力減らし、しかも油を使わないのでヘルシーな料理が作れる「フライパン用アルミホイル」が便利です。
意外に役立つアイテム②「耳栓」
昨今のキャンプブームでどこのキャンプ場も大型テントでキャンプを楽しむファミリーキャンパーやグループのキャンパーが増えてきています。
彼らはキャンプ場で過ごすことがメインなので遅くまで談笑しながらお酒を飲んでいることが多いです。ほとんどのキャンパーはマナーが良くてそれなりの時間には静かになるのですが、中にはキャンプ場のマナーをよく知らないグループが夜中まで賑やかにしていることがあります。
大きなテントの近くにテントを張らないのが鉄則ですが、後から来られたら避けようがないですね。
そんな時は耳栓です。効果絶大で周りの音を気にせず眠りにつくことができます。
その他
- 折り畳みリュック(ザ・ノースフェイスの26L)
- ウエストバッグ
- 折り畳み傘(私は持っていかないのですが、あると便利ですね)
- 軍手
- 工具
- ワイヤーロック
- 防寒着(トレーナー、ダウンジャケットなど)
- 着替え(キャンプ時のズボン、下着、Tシャツなど)
- お風呂セット(シャンプー、ボディソープ、髭剃りなど)
- 歯磨きセット
- 免許、保険証、キャッシュカード、クレジットカード、バイク保険の連絡先カード
バイクから降りて観光をする時はバックが必要ですね。折り畳みのリュックがあればちょっとしたハイキングもできます。食料調達などで一時的に荷物が増えてしまった場合も折り畳みリュックがあると便利です。旭岳の姿見の池や知床の知床五湖、フレペの滝のハイキング、カムイワッカの滝はライダーにも是非行って欲しい観光地です。
キャンプなら防寒着も必須です。大袈裟かもしれませんが、薄手のダウンジャケットはあった方がいいと思います。長期間のツーリングなら着替えが少し増えて、1回分ずつ包装されている洗濯用の洗剤もあると便利ですね。
工具は車載工具の他にアーレンキー、六角レンチ、ドライバーぐらいしか持っていません。あまり整備ができないので大きなトラブルがあったらショップに駆け込むしかありません。そのぶん、普段のメンテナンスを定期的にディーラーにお願いしています。
昔(20年ほど前)に自転車で北海道ツーリングをしていた時はお金をおろすのに銀行が少ないので、郵便局の口座を開設しましたが、今はコンビニで都市銀行のカードも使えるし、キャッシュレス決済ができるお店も多いので便利になりました。
ガソリン携行缶は必要か?
結論から言うと「こまめに給油をしていれば不要」です。ただ、タンクの小さいバイクに乗っている場合は検討の余地はあるかもしれません。長い区間ガソリンスタンドがない場所も多いし、高速道路のSAもガソリンスタンドがない場所が多いです。また、地方に行くほど週末定休日のスタンドが出てきたり、開店時間が遅く、閉店時間が早いです。1日のツーリングが終わる前には給油をしておくことをお勧めします。
収納
バイクへの積載は次にご紹介しますので、小物の収納について。
ノースフェイスのバックに入っているものです。火器類はメスティンの中に入れます。
シャムスのケースは多分カメラ用だと思いますが、型崩れしないので使いやすいです。
このほか、お米やオートミールなど冷蔵不要の食料を詰めます。
バイクへの積載
私のバイクはHONDAのCRF1000L アフリカツイン、いわゆるアドベンチャーバイクです。
左右のパニアケースとトップケース、そして防水ダッフルバックをフル活用して150リットル以上の積載スペースがあるのでかなり荷物を積んでいくことができます。
防水ダッフルバックにはキャンプ場についてから使うものを
ダッフルバックはバイクのシートにくくりつけてしまうので、ツーリング中は出し入れが面倒なためキャンプ場で使う大型の荷物を中心に入れていきます。
バッグは40Lあるので、荷物を厳選すればこのバッグだけでキャンプ道具を全て収納できると思います。
左右のパニアケースで残りのものをできるだけ
トップケースにはツーリング中に調達した飲み物や食料、ツーリング中にすぐに使う雨具などを入れたいので残りのキャンプ道具はできるだけパニアケースに収納します。
マフラーのない左側のケースにクーラーボックスや調理器具、焚火道具を入れます。収納袋をうまく使って雪崩が起きるのを防ぎます。右のネットには蚊取り線香や鍋、焚火用グローブなど入っていて、上の黒いバッグには歯ブラシやピルケースなどが入っています。このパニアケースの開き方は写真の通りなので、サイドスタンドでバイクを停めて左側のパニアケースを開けると、中の荷物がすべってきます。
右側のパニアケースはマフラーに干渉しないように真四角ではないため左側ほど荷物が入らず、入れ方にも工夫が必要です。衣類を入れてパニアケースの形に合わせるようにしています。下部に入れているのは薪です。焚火をしなければもっと荷物を入れることができます。マフラーに近い側はマフラーの熱があるので食料などは入れない方がいいでしょう。
他にもタンクバックがあるので、そこにはツーリング中に頻繁に出し入れするものを入れておきます。でも、パニアケースやトップケースに比べて防犯性が低いので入れるものは注意が必要です。
荷物を積んだら運転には気をつけて!
スピードに乗ってしまえば荷物の重さは気にならないですが、低速時、特に停止、低速コーナー、押して歩くときは要注意です。私は何度かバイクを倒していますが、停止時からのUターンやバイクに乗るときがほとんどです。
キャンプ場のような不整地では特に注意が必要です。たくさんのキャンパーがいる目の前でバイクを倒したらカッコ悪いですし、最悪他人の車やキャンプ道具の上に倒してしまったら大変です。
十分に間隔を開けてバイクを操作しましょう。
北海道はキャンプ天国!自然を満喫するならキャンプツーリングがお勧めです。
私はキャンプを充実させたいのとキャンプ道具が好きなので装備が増えがちですが、もっとコンパクトな装備でも十分キャンプは楽しめます。
これからキャンプ道具を揃える方はまず最低限必要な装備を揃えてキャンプをしてみて、それから自分に必要道具を揃えるのがいいと思います。私自身、はじめは少ない装備でスタートして、気付いたらだんだん持ち物が増えていきました。
そして、ある程度装備が増えていくと今度はまた減らしていく作業をします。
これを繰り返すことで自分のキャンプ道具が洗練されていきます。
キャンプ場に行くと、いろんな豪華装備を揃えてキャンプを楽しんでいる人も増えてきましたが、周り人がどんなキャンプをしていても自分のやりたいスタイルを貫くのがかっこいいと思います。
自分だけのキャンプスタイルを楽しんでいきましょう!
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